「申請の手間を省きたい」「リスクなく好きな雰囲気を選びたい」方には、著作権フリーBGM内蔵のテンプレートを試してみてください。
Q1. 結婚式のムービーは「私的利用」では?
「家族や友人を呼ぶ結婚式は私的利用だから著作権はかからないのでは?」——よく聞く誤解ですが、結婚式は公衆送信+複製に該当します。
結婚式は「不特定多数」が集まる場とは限らないものの、招待客は第三者。家庭内の利用とは線引きが異なります。NONNOFILMが2024-2025年にお会いした約180組のうち、開始時に「私的利用なら大丈夫」と誤解されていたのは約38%。実際は次の2権利が同時に問われます。
2つの権利のうち、特に注意すべきは複製権です。式場のJASRAC包括契約は演奏のみカバーするので、ムービー内挿入は別途処理が必要になります。
Q2. 「ISUM申請」とは何ですか?
ISUM(一般社団法人ISUM)は、結婚式映像での音楽複製権をワンストップで処理できる仲介機関です。JASRACと各レコード会社を個別交渉する代わりに、ISUMが一括で許諾を取ってくれる仕組みです。
同じ悩みを抱える方の声を、Yahoo!知恵袋から拾ってみます。
「結婚式で使うムービーの著作権の申請は皆さんされましたか?私の結婚式で使うプロフィールムービーやエンドロールに好きなアーティストの曲を入れたいですが、ISUM申請が必要なのか迷っています」
——Yahoo!知恵袋(要旨・出典)
「結婚式の自作プロフィールムービーを作っているのですが、著作権の事があるので、好きな曲を使ってもいいのか分かりません。誰に許可を取れば良いでしょうか」
——Yahoo!知恵袋(要旨・出典)
「Canvaのムービー作成について質問です。結婚式のプロフィールムービーに絢香の恋焦がれてみた夢を使いたくて作成を進めたところ、ダウンロード時に音声が削除されました。どう対応すればよいでしょうか」
——Yahoo!知恵袋 2025年1月投稿(要旨・出典)
3つの声に共通するのは「好きな曲を使いたいけど何が正解か分からない」という不安です。ISUM公式を利用する流れが、現時点で最も透明性が高い解決策です。
Q3. 何が「OK」で何が「NG」ですか?
NONNOFILMが式場現場で観察してきた事例から、判断の境界を整理しました。
- ISUM登録曲+申請済みのJ-POP・洋楽
- 著作権フリーBGM(DOVA-SYNDROME・甘茶の音楽工房など)
- 外注業者がパッケージで著作権処理した楽曲
- 会場のJASRAC包括契約内の楽曲(生演奏・CD音源そのまま)
- YouTube Audio Library・Epidemic Sound等のロイヤリティフリー音源
- CDから取り込んでムービー内に挿入(複製権未許諾)
- サブスク(Spotify/Apple Music)の音源直接利用
- YouTubeダウンロードしてムービー内に組み込み
- iTunes購入曲のムービー内編集(複製権が別途必要)
- 「家族にしか見せない」と思っていてもゲスト上映する場合
Q4. CanvaやCapCutで音が消えるのはなぜ?
編集アプリで音源を入れた直後は再生できても、書き出し時に音声が消えるケースが頻発します。これは著作権検出システムが働いているためです。
Canva・CapCutはYouTube Content ID相当の検知システムを持っています。商用配信が想定される楽曲を検知すると、編集中は再生可能でも書き出し時に音声がカットされる仕組みです。式場で再生したときに「無音だった」というトラブルの正体はこれです。
Q5. 上映拒否される具体的なパターンは?
NONNOFILMが現場で見てきた「上映拒否」事例を、発生確率順にまとめました。
Q6. ISUM申請の具体的なステップは?
ISUM申請は新郎新婦が直接できますが、多くの方は外注業者経由で進めるのが一般的です。手順を整理しました。
Q7. 申請のいらない選択肢は?
申請の手間や費用を避けたい方には、3つの選択肢があります。
| 選択肢 | 費用 | 申請 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 著作権フリー音源 | 無料〜 | 不要 | DOVA-SYNDROME・甘茶の音楽工房・YouTube Audio Library |
| ロイヤリティフリー有料 | 月1,000円〜 | 不要 | Epidemic Sound・Artlist(プロも使う品質) |
| 業者パッケージ | 15,000円〜 | 業者処理 | 外注業者が著作権処理込みで楽曲提供 |
結婚式のテーマや雰囲気に合う著作権フリー曲は、BGM著作権ISUM完全ガイドでジャンル別に整理しています。
Q8. バレないからやってしまえば?
「ばれないからこっそり使えばいいのでは?」というご質問もよく頂きますが、おすすめできません。
3つのリスクをご紹介します。
⚠️ リスク1:式場の事前審査でほぼ気づかれる
式場側もJASRAC・ISUM情報を持っていて、有名曲は即座にチェック対象になります。バレない前提でも、検出されると上映拒否で当日に焦ることになります。
⚠️ リスク2:SNS投稿時に問題顕在化
当日撮影した動画をInstagramやXに投稿すると、音声検出システムでブロック・削除されることが頻発します。せっかくの思い出が世間に発信できなくなります。
⚠️ リスク3:精神的負担
「バレるかも」という不安を抱えたまま当日を迎えるのは、一生に一度の日に相応しくありません。3,000円の申請料で安心が買えるなら、それが結果として一番のコスパです。
Q9. 著作権処理のタイミング目安は?
結婚式日から逆算した著作権処理スケジュールです。
- 2ヶ月前:使用楽曲を絞り込み、ISUM登録の有無を確認
- 1.5ヶ月前:外注業者経由でISUM申請開始
- 1ヶ月前:認可番号取得、ムービー編集に着手
- 2週間前:完成データを式場に提出、認可番号も併せて伝える
- 1週間前:式場側の最終チェック、リハーサル
「式まで時間がない」「申請を待っていられない」というお二人には、著作権フリー音源テンプレートに切り替えるのが現実的です。新郎新婦のお二人が当日に気を取られず、ゲストと向き合える状態を作るのが何より大切です。
まとめ:好きな曲を安心して使うために
- 結婚式ムービーは「私的利用」ではない。複製権の処理が必要
- ISUM申請がワンストップ。1曲約3,000〜5,000円+業者手数料
- 申請から認可まで1〜2週間。1.5ヶ月前から始めれば余裕あり
- Canva・CapCutの音声削除は著作権検出システムが原因
- 申請が面倒なら著作権フリー音源に切り替えるのも有効
好きな曲を安心して使うために、本記事の9つのQ&Aを参考にお二人らしい著作権処理を進めてください。新郎新婦のお二人にとって、一生の思い出を不安なく形に残せる選択を見つけてくださいね。
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