故人との思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝えるメモリアルムービーは、葬儀や偲ぶ会において、参列者の心に深く刻まれる大切な要素です。そして、その感動を一層深めるために欠かせないのが「音楽」です。
しかし、数ある曲の中から、故人への想いを最も適切に表現する一曲を選ぶのは、決して簡単なことではありません。どんな曲を選べば良いのか、著作権の扱いはどうすればいいのかなど、多くの疑問や不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、故人を偲ぶメモリアルムービーにふさわしい定番の追悼ソング・BGMをランキング形式でご紹介します。さらに、曲選びのポイントや、知っておきたい著作権の注意点まで、プロの視点から詳しく解説します。
故人への感謝と愛情を込めた、心温まるメモリアルムービーを作成するためのヒントを、ぜひ見つけてください。
はじめに:故人を偲ぶメモリアルムービーに「曲」が欠かせない理由
故人を偲ぶメモリアルムービーは、写真や映像を通してその方の人生を振り返り、参列者全員で思い出を共有する大切な時間です。このムービーに「曲」を加えることで、より深い感動と記憶を呼び起こすことができます。
曲が与える感動と記憶
音楽には、私たちの感情に直接訴えかけ、特定の記憶や情景を鮮明に呼び覚ます力があります。例えば、故人と共に過ごした日々を彩った曲、故人が好きだった曲、あるいは歌詞に故人へのメッセージが込められた曲を選ぶことで、参列者は単なる映像を見る以上の体験をすることができます。
言葉だけでは伝えきれない感謝や愛情、そして故人への想いを、音楽が優しく、そして力強く補完してくれるのです。悲しみを癒し、温かい思い出に浸るための、まさに心のBGMとなるでしょう。
この記事でわかること
この記事では、メモリアルムービーの曲選びに役立つ以下の情報を提供します。
- 故人を偲ぶのにふさわしい定番の追悼ソング・BGMランキング20選(邦楽・洋楽)
- メモリアルムービーの曲選びで失敗しないための具体的なポイント
- メモリアルムービーで音楽を利用する際の著作権に関する重要な注意点
これらの情報を参考に、故人への想いを込めた最高のメモリアルムービーを作成するための一歩を踏み出しましょう。
故人を偲ぶ定番!感動の追悼ソング・BGMランキング20選
ここでは、故人への感謝や愛情、そして安らかな旅立ちを願う気持ちを伝えるのにふさわしい、定番の追悼ソング・BGMを厳選してご紹介します。邦楽15選、洋楽5選の計20曲です。
【邦楽編】故人を偲ぶ心に響く名曲15選
日本人の心に深く響く、感動的な邦楽の中から15曲を選びました。歌詞の内容や曲の雰囲気も考慮し、幅広いジャンルからご紹介します。
- SMAP「世界に一つだけの花」
一人ひとりがかけがえのない存在であることを歌った国民的ソング。故人の個性を讃え、感謝の気持ちを伝えるのに最適です。
- Kiroro「未来へ」
母親への感謝を歌った温かい歌詞が印象的。故人への感謝と共に、未来へ向かっていくメッセージを込めたい場合に。
- いきものがかり「ありがとう」
大切な人への感謝の気持ちをストレートに伝える名曲。温かいメロディが、故人との思い出を優しく包み込みます。
- 宇多田ヒカル「花束を君に」
大切な人への深い愛情と別れ、そして残された日々を生きる決意を歌った曲。しっとりとした雰囲気で故人を偲びたい時に。
- DREAMS COME TRUE「未来予想図II」
共に歩んだ人生の思い出を振り返るのにふさわしい一曲。幸せな記憶を呼び起こし、温かい気持ちにさせてくれます。
- Mr.Children「終わりなき旅」
人生という旅路を肯定し、前向きに進んでいくメッセージが込められています。故人の力強い生き方を表現したい場合に。
- 中島みゆき「糸」
人と人との巡り合わせ、絆の大切さを歌った名曲。故人との出会いや繋がりに感謝を伝えたい時に心に響きます。
- レミオロメン「3月9日」
卒業ソングとして有名ですが、新たな旅立ちや門出を祝う意味合いも持ちます。故人の安らかな旅立ちを願う気持ちと重なります。
- Bank Band「to U」
「どんなに小さな声でも、あなたに届くように」という歌詞が、故人への想いを伝えるのにぴったりです。優しさと包容力に満ちた曲です。
- AI「Story」
「一人じゃないから私がいるから」というメッセージが、故人との絆を再確認させてくれます。力強く、そして温かい歌声が魅力です。
- 坂本九「上を向いて歩こう」
世界中で愛される名曲。悲しみの中でも前向きに進もうとするメッセージが、参列者に勇気を与えます。故人の明るい人柄を表現したい時に。
- 荒井由実「ひこうき雲」
若くして亡くなった友人を偲んで作られた曲。淡く切ないメロディが、故人への純粋な想いを表現します。
- 福山雅治「家族になろうよ」
家族への深い愛情と絆を歌った曲。故人との家族の思い出を振り返り、感謝を伝えたい時に心温まります。
- 秦基博「ひまわりの約束」
大切な人への変わらぬ想いと、共に歩んだ日々への感謝を歌った曲。温かく穏やかなメロディが、故人との思い出を優しく彩ります。
- 米津玄師「Lemon」
大切な人を失った悲しみと、それでも残された日々を生きていく決意を歌った大ヒット曲。深い喪失感を表現しつつ、前向きなメッセージも感じられます。
【洋楽編】世界中で愛される追悼ソング5選
国境を越えて多くの人々に愛され、追悼の場で選ばれることの多い洋楽を5曲ご紹介します。
- Eric Clapton「Tears in Heaven」
亡くなった息子への深い悲しみと愛情を歌った名曲。静かで切ないメロディが、故人を偲ぶ気持ちに寄り添います。
- John Lennon「Imagine」
平和と希望を歌った普遍的なメッセージソング。故人が願った理想の世界や、平和な未来への願いを表現したい場合に。
- Queen「Love of My Life」
フレディ・マーキュリーが愛した人への深い愛情を歌ったバラード。故人への変わらぬ愛情を伝えたい時に感動を呼びます。
- The Beatles「Let It Be」
困難な状況でも「あるがままに」と受け入れることの大切さを歌った曲。故人の安らかな旅立ちを願い、残された人々への慰めとなります。
- Whitney Houston「I Will Always Love You」
大切な人への永遠の愛と感謝を歌った、力強くも感動的なバラード。故人への深い愛情を伝え、心に残る一曲となるでしょう。
メモリアルムービーの曲選びで失敗しないためのポイント
故人への想いを最大限に伝えるためには、曲選びが非常に重要です。ここでは、失敗しないための具体的なポイントを5つご紹介します。
故人らしさを表現する曲選び
最も大切なのは、故人の人柄や趣味、人生観が伝わる曲を選ぶことです。故人が生前好きだったジャンルやアーティスト、思い出の曲などがあれば、それを優先的に検討しましょう。
- 明るく活発な方だったなら、アップテンポで前向きな曲
- 穏やかで優しい方だったなら、しっとりとしたバラードやクラシック
- 特定の趣味(旅行、スポーツなど)があったなら、それにちなんだ曲
故人らしさが伝わる曲は、参列者にとっても故人をより身近に感じ、温かい気持ちで思い出を共有できるきっかけとなります。
歌詞の内容とメッセージ
曲を選ぶ際は、歌詞の内容をしっかりと確認しましょう。特に、葬儀という場にふさわしいメッセージが込められているかが重要です。
- 感謝、愛情、希望、安らぎ、旅立ちなどをテーマにした歌詞は適しています。
- 悲壮感が強すぎるもの、失恋やネガティブな内容、あるいは特定の宗教色や政治色が強すぎるものは避けた方が良いでしょう。
歌詞が直接的に故人へのメッセージとなるため、参列者の心に響く、ポジティブで温かい内容を選ぶことが大切です。
ムービー全体の雰囲気との調和
選んだ曲が、ムービー全体の写真や映像、メッセージと調和しているかを確認しましょう。感動的なシーンには感動的な曲、楽しかった思い出のシーンには明るい曲、といった具合に、シーンごとに曲を使い分けるのも効果的です。
複数の曲を使用する場合は、曲調やテンポの切り替えがスムーズに行われるよう、事前に確認・調整を行うことが大切です。
上映時間の尺に合わせた選曲
ムービーの上映時間に対して、曲の長さが適切であるかも重要なポイントです。例えば、5分のムービーに3分の曲を1曲だけ使用すると、途中で曲が終わってしまい、盛り上がりに欠ける可能性があります。
- 曲を複数選んで繋げる
- 曲のフェードイン・フェードアウトを効果的に使う
- 曲のサビ部分などを繰り返し使う
といった工夫で、ムービーの尺に合わせた最適なBGMに調整しましょう。
故人が好きだった曲を選ぶ際の注意点
故人が生前大好きだった曲を選ぶのは、故人への深い愛情を示す素晴らしい方法です。しかし、その曲が必ずしも葬儀の場にふさわしいとは限りません。
- 歌詞の内容:たとえ故人の好きな曲でも、歌詞が悲しすぎる、あるいは場の雰囲気に合わない内容でないか確認しましょう。
- 曲調:あまりにもアップテンポで賑やかすぎる曲、激しいロックなどは、参列者の心情にそぐわない場合があります。
- 参列者への配慮:故人との思い出が詰まった曲であっても、参列者全員が心地よく聴けるかを考慮することも大切です。
故人への想いを尊重しつつも、葬儀という厳粛な場と、参列者への配慮を忘れないようにしましょう。
知っておきたい!メモリアルムービーの「著作権」とBGM利用の注意点
メモリアルムービーに音楽を使用する際に、特に注意が必要なのが「著作権」です。市販のCDやダウンロード音源を無断で使用すると、著作権侵害にあたる可能性があります。トラブルを避けるために、以下の点を理解しておきましょう。
市販音源の利用について
市販されているCDや配信されている楽曲には、原則として著作権が存在します。個人的に楽しむ範囲(私的利用)であれば問題ありませんが、葬儀会場など不特定多数の人が集まる場所で上映する行為は「公衆上映」にあたる可能性があり、著作権者の許諾が必要となる場合があります。
特に、営利目的ではない葬儀であっても、会場が「公衆」と見なされる場合があるため、注意が必要です。JASRAC(日本音楽著作権協会)などの著作権管理団体を通じて許諾を得るか、権利者から直接許諾を得る必要があります。
無断での利用は法的な問題に発展する可能性があるため、安易な利用は避けましょう。
著作権フリー音源の活用
著作権に関する心配をせずに音楽を利用したい場合は、「著作権フリー音源」の活用がおすすめです。インターネット上には、無料で利用できる高品質な著作権フリーのBGM素材を提供するサイトが多数存在します。
- 利用規約の確認:「著作権フリー」とされていても、利用規約によって商用利用の可否、クレジット表記の義務、加工の制限などが設けられている場合があります。必ず利用規約をよく読み、遵守しましょう。
- 音源の選択肢:クラシック、ヒーリング系、インストゥルメンタルなど、様々なジャンルの楽曲が見つかります。故人のイメージやムービーの雰囲気に合わせて選びましょう。
著作権フリー音源は、安心して利用できる選択肢の一つです。
業者依頼の場合
メモリアルムービーの制作を専門業者に依頼する場合、ほとんどの業者は著作権処理についても対応してくれます。多くの業者はJASRACなどと包括契約を結んでいるか、著作権処理済みの音源を多数保有しているため、安心して任せることができます。
- 料金の確認:著作権処理費用が制作費に含まれているか、別途発生するかを事前に確認しましょう。
- 利用可能な楽曲:業者が利用できる楽曲のリストや選択肢を確認し、その中から故人にふさわしい曲を選びましょう。
著作権に関する手間や心配をなくしたい場合は、専門業者への依頼が最も確実な方法です。
まとめ:故人への想いを届ける最高の1曲を見つけよう
故人を偲ぶメモリアルムービーは、残された私たちにとって、故人との絆を再確認し、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。そして、その感動を最大限に引き出すのが、心に響く「音楽」です。
この記事でご紹介した定番の追悼ソング・BGMランキングや、曲選びのポイント、著作権に関する注意点を参考に、ぜひ故人への想いを込めた最高の1曲を見つけてください。
故人の人柄や思い出を大切にしながら、参列者全員の心に温かい光を灯すようなメモリアルムービーが完成することを願っています。